羽毛について

ダウンとは、水鳥の胸や腹部の内側に生えている、タンポポの綿毛のような羽毛です。写真のような一つ一つの羽毛を「ダウンボール」といいます。この「ダウンボール」が大きい程、たくさんの空気を取り込むことができ、保温力が高まります。
市販されているダックダウンのウェアの多くは食肉用に飼育された中ヒナ(生後45日前後)の羽毛が使用されています。なぜなら中ヒナは肉質が柔らかく美味しいので、食用に最適であり、羽毛はその副産物だからです。しかし、その羽毛は発育途中である場合が多いのです。ザンターが主に使用している羽毛は、現地農家が田植え後にヒナ鳥を田んぼに放し、雑草や害虫を食べさせ、成鳥になるまで広大な田んぼの中を自由に動き回らせる自然飼育の環境下で、のびのびと大きく育った生後90日以上のダックから採取しています。つまり、ザンターが使用している主なダウンは、羽枝が密生し、ダウンボールが大きいため、型崩れが少なく、空気をたくさん取り込むことができる、保温性・弾力性・耐久性に優れた羽毛なのです。
ダウンウェアの特性
「ダウンは自然が生んだ快適素材」
保温性
ダウンが空気を溜め込み、たくさんの層をつくることで、暖かい空気を逃がさず、ポカポカとした快適な暖かさを持続させます。
軽量・伸縮性
ダウンはとても軽いので、着心地がよく、長時間着ていても疲れず快適に過ごせます。また、収縮性が高いので、ウェアの持ち運び、収納にとても便利です。
吸湿・発散性
ダウンには水分・湿気を吸収、発散し、内部の湿度を適切にコントロールするという優れた機能があります。蒸れずに、さわやか、快適にお召しいただけます。
東洋羽毛工業(株)白河工場の羽毛分離機
水鳥より採取した原毛から不純物を取り除き、洗浄、殺菌等をすることを精毛といいます。ダウンの品質は、精毛技術によっても左右されます。ザンターが主に使用するダウンは、60年にわたり羽毛布団を製造してきた東洋羽毛工業株式会社が精毛する、高品質な羽毛です。国内工場の最新の機械、技術を使い、羽毛の品質を高めています。
高い技術で精毛することにより、保温力、吸湿発散性に優れた、耐久性のあるダウンとなります。